chikada012

羊肉文化を日本に定着させ、どこでも羊肉料理が楽しめる環境構築を目指す消費者主導のNPO法人である羊齧(ひつじかり)協会(菊池一弘代表)は、その活動を活発化している。8月29日に行った記者会見で日本の羊肉文化の盛り上がりを可視化した「羊指数」を毎月公表するほか、11月には2万人の動員を目指したイベントの開催、羊肉料理レストランガイドの出版など、今後の新たな活動計画を発表した。

羊齧協会は「羊(肉)好きによる、羊好きのため」の一般消費者で構成する非営利団体。前身団体が1997年に中国北京市で結成され、2013年に現在の名称に改めて本格的に活動を開始。名簿に登録されている会員数は1200人(2016年5月現在)。東京の本部のほか、関西支部、北東北支部を置く。

chikada014

組織としての行動を第一に考える中央委員会(21人の幹部により運営され幹部会)が方針や計画を決め、運営に当たる。羊肉の魅力と楽しさをイベントや出版、マスコミなどへのPRを通し、情報を発信している。設立以来、ほぼ毎月、都内を中心に、特徴ある羊肉料理を提供する飲食店で羊肉を楽しむイベントを開催しており、レストランイベントの累計参加者は3年間で延べ3000人近くになるという。

羊指数とは?

同協会が新規に取り組みを開始した羊指数とは、以下の3つのデータを用いて、日本での羊肉文化の盛り上がり状況を定量的に示す指標という。

① ウェブ上での盛り上がり:(株)Rettyが提供する検索数、羊肉を提供する店舗のPV数(ページを閲覧する回数)などの各種データによって、消費者が羊肉について、どれぐらい関心を持っているのかを判断するデータ

② 羊肉の輸入状況:財務省の貿易統計によって、日本で羊肉がどれぐらい輸入(消費)されているのかを判断するデータ

③ 国産羊の育成状況:公益社団法人畜産技術協会の国産めん羊統計によって、国産羊がどれぐらい飼養されているのかを知るデータ

羊指数創設の趣旨について、同協会では「ここ数年日本では、羊肉の輸入量は増えており、外食産業においても羊肉をメインにした店舗や、羊肉料理を扱う店舗が増えている。そのため、メディアを始めとした多くの方から『羊肉は、今流行っているのですか?』と質問を受けてきたが、データとして提示できるものが、貿易統計の輸入量に限られていた。貿易統計は有益なデータではあるが、羊肉は冷凍やチルドで輸入されるため、輸入時と使用時にタイムラグがある。そのため、現時点でどれぐらいの羊 肉が消費されているのかが分からず、貿易統計のみをもって『羊は今、流行っています』と言い切れない悩みがあった」という。

「そこで私たちは、消費者団体として輸入量だけでなく、消費者が羊肉についてどれぐらい関心を持っているのか、も加味した指標『羊指数』を作りたいと考えた。このアイディアを“実名で責任のある口コミ”が特徴である㈱Rettyに相談したところ、消費者が羊肉についてどれぐらい関心を持っているのかを定量的に測るための各種データを提供してもらえることになった」(菊池代表)。